そもそもなぜspf材と言うのか?

DIYで一番使用する機会が多いのがspf材ではないでしょうか。よく知られた言葉ながら、実はどのような木材かをよく知っている人は多くないようです。spfは、spruce(スプルース=米唐檜)、pine(松の木)、fir(モミの木)の頭文字を取ったものです。アメリカやカナダなどの針葉樹林で、クリスマスツリーによく使われています。

建築によく使用されているspf材

spf材は建築によく使用されている木材です。建築に使用されているので、丈夫な木材と思っている人もいます。しかし、spf材は木材腐朽菌やシロアリには弱い木材です。また、木の密度が低いため、吸水しやすい性質を持っています。しかし、柔らかいために加工がしやすいことと比較的安価なために、建築現場ではよく使用されています。

水分には晒さないようにすべき

水分に弱いspf材ですが、建築材として使用しても大丈夫なのでしょうか?壁や屋根の内側に使用される限りは、雨に晒されないので、心配する必要はありません。しかし、欠陥住宅であったり、建物の劣化が進むと、内側に浸水してくる恐れがあります。そうなると当然影響が現れてきます。あくまでも水には晒さないという前提で、spf材は建築材として使用されています。

spf材は悪い材木なのか?

水や木材腐朽菌に弱いというなら、spf材は悪い材木なのかという疑問が生じることでしょう。しかし、悪い木材と決めつけることはできません。spf材は悪い材木というより、高温多湿な日本の風土にはそぐわない木材という表現のほうが適切です。spf材は湿気が少なく、涼しい地域に合う木材です。

それでもspf材は柔らかいので使いやすく、DIYには適している木材と言えます。

どのように選べば良いのか?

spf材は、どのような規準で選ぶと良いでしょうか?spf材の弱点は反りやすく、割れやすいところです。そのような症状が出ていないかを見るようにします。また節が多いのも特徴なので、そのところもチェックします。節がある木材は捻りが生じやすくなるので、避けるようにしましょう。そして外の野ざらしにしているものも避けるようにします。そのような点を確認して購入しましょう。

今回は、spf材についてご紹介しました。spf材はホームセンターでの取扱量が最も多い木材です。日本の建築にもよく使用されています。とても扱いやすい木材なので、積極的にDIYで活用していきたいものです。しかし、確認せずに購入すると、使用することができずに無駄になってしまいかねないので、しっかりとチェックしてから買うようにしましょう。